私たちの五ツ星INTERVIEW /
まだ商品になっていない地域の価値を、世界へ届けられる体験に
対談 XPERISUS 採用広報担当
対談
XPERISUS 採用広報担当

Cross Talk:増田(左)× 坂口(中央)× 市川(右)
エクスペリサスが世界中の富裕層に届ける「五ツ星の体験」は、五ツ星の人・組織・文化からしか生まれない——。
地域に眠る文化や技術を見つけ、旅行者の心を動かす体験へ変えていく。国内事業本部の仕事は「現場」が起点となっている。
今回は、増田、坂口、市川の3人が、国内事業の幅広い業務、ゲストと地域の双方へ価値を届ける難しさ、そして、一つの体験を地域に残る仕組みへ変えていく挑戦について語り合った。
(※本記事は2026年9月時点の内容となります)
Profile
増田|国内事業本部(旅行会社の法人営業から転職)
大手旅行会社で、法人旅行や国際会議・報奨旅行などのMICE事業に従事。自治体・地域創生事業、海外VIPの招請、国内ラグジュアリー旅行の企画などを経験したのち、現在は法人・自治体・個人向けの高付加価値な観光コンテンツの企画からツアーの実施まで一貫して担当。
坂口|国内事業本部(証券会社から転職)
証券会社にて法人・富裕層向けの営業や市場分析等に従事したのち、現在は自治体や地域事業者と連携し、海外富裕層の誘客に向けた高付加価値旅行コンテンツの企画・造成、プロモーション等に携わる。
市川|国内事業本部(コンサルティング業から転職)
政府・官公庁、地方自治体向けのコンサルティング会社で業務に従事したのち、現在は地方自治体案件での海外(欧米豪)向け観光プロモーション事業や、国内VIP顧客のツアー企画を担当。
まだない商品を、現場からつくる

坂口:同じ国内事業本部でも、担当する案件や関わり方には少しずつ違いがありますよね。私は自治体と一緒に、地域の魅力を生かした高付加価値な観光コンテンツを企画し、旅行商品として形にする仕事を担当しています。
企画を考えるだけではなく、実際に現地へ足を運び、生産者や職人、宿泊施設の方々と対話を重ねながら、「その地域だからこそできる体験」をつくっていく仕事です。
増田:僕は、現地で旅行の企画や手配、運営を担うランドオペレーターの業務を担当しています。大手企業とも連携しながら、旅や体験の企画や当日の実施まで幅広く携わっています。
市川:僕も坂口さんと一緒で、自治体事業では高付加価値な体験プログラムの企画や、地域の魅力を発信するプロモーションを支援しています。その他、国内のVIPのお客様からの依頼をもとに、旅行の企画や事業者との調整、当日の帯同まで行います。
坂口:自治体、企業、個人のお客様では、求められることも仕事の進め方も大きく異なりますよね。
増田:そうですね。ただ、企画だけ、手配だけと役割を限定せず、地域の方との関係づくりから当日の実施まで関われることが、この仕事の面白さです。さまざまな業務に挑戦しながら、自分の得意分野や専門性を見つけ、広げていける環境だと思います。
市川:僕の業務も、チームメンバーそれぞれが持つ経験や地域の情報を共有し、迷ったときには相談しながら進めています。一人ひとりに裁量はありつつも、チームとの協力体制があるから幅広い仕事に挑戦できるんだと思います。
閉じていた扉を開き、地域の意識を変えていく

増田:実際に企画を作っても、そのあと形にするには、内容の面白さだけでなく地域の方に受け入れていただくことが欠かせないのが僕らの仕事のポイントだと思っています。坂口さんは、東北の酒蔵で粘り強く関係を築いていましたよね。
坂口:最初は酒蔵へ直接、視察をお願いしたのですが、一般には見学を受け入れていないこともあり、一度はお断りされました。いま思えば、酒造りの現場を守るため、外部の人を受け入れることに慎重になるのは当然ですよね。一度お断りされた後も、無理にお願いを重ねるのではなく、まず地域を知り、地域の方々との関係を築くことから始めました。
市川:企画を通すことよりも、相手がなぜ慎重になっているのかを理解することを優先したんですね。
坂口:そうですね。その後、現地の飲食店を訪ねた際、偶然にもそのお店が酒蔵と長年にわたる信頼関係を築いていることが分かったんです。
私たちは、酒蔵を一方的に観光地化することを目指しているわけではないことや、酒造りの背景や地域の食文化を、価値を損なわない形で伝える体験をつくりたいと思っていることをお話ししたところ、飲食店の方に間に入っていただいて、あらためて酒蔵とつないでいただけることになりました。
現在は、通常は公開されていない酒蔵を特別に見学し、地域の食とともにその物語を味わうコンテンツとして、実現への道筋が見え始めています。
増田:地域の中にすでにある信頼関係を尊重したからこそ、少しずつ扉が開いていったんですね。
坂口:相手が大切にしているものを理解することで、別の道が見つかることがあります。まだ知られていない地域の魅力を世界へ届けるために必要なのは、地域の方たちにまずは信頼いただくこと。それこそが仕事の土台になると実感しました。
市川:地域の方々に、僕たちが目指すことが伝わる瞬間は本当にやりがいに直結しますよね。僕もある地域で、食体験を企画したプロジェクトが印象に残っています。
その地域は、もともと近隣の観光地へ向かう「通過点」と捉えられていました。そこで、地域そのものを目的に訪れてもらう「滞在先」へ変えていくことを目標に、地元の飲食店経営者や生産者の方々と、体験やモデルコースについて打ち合わせを重ねました。
はじめは「本業の合間に協力する」というスタンスだった方もいました。ただ、話し合いや企画を重ねるうちに、自ら別の生産者へ声をかけてくださるようになり、「地域としてこんなこともできるのではないか」と、地元の方々自身から意欲的なご意見が出てきたんです。
外から来た僕たちが地域を動かすのではなく、地域の方々が、観光を通じて「自分たちの地域を一緒に盛り上げる当事者」へ変わっていく。その過程を間近で見られたことは、自治体事業の意義を強く実感した瞬間でした。
増田:僕も、同じような瞬間に何度も立ち会ってきました。
以前、東北の小さな織物工房で、貸切のワークショップを企画したんです。最初、工房の方は「うちのような場所に来ても、がっかりされるのではないか」と半信半疑でした。
でも、その「見せるためにつくられていない場所」にこそ価値があります。ゲストが見たいのは、整えられたショールームではなく、技術や営みが今も生きている現場です。そのことを時間をかけて説明し、受け入れていただきました。
当日、ゲストは織り機の前からなかなか離れなくて。帰り際には、「あなたの手で生み出されたものを持ち帰りたい」と言って、作品を購入されたんです。その言葉を聞いた職人の方も感動していましたね。
その工房は後に自主的に受け入れ体制を整え、今ではほかのプログラムでも中核となっています。僕が作ったのは1本のツアーですが、その舞台となった地域には今後の地域づくりのための大きなヒントや可能性が残ったんです。
一生に一度の体験を支える、現場での判断

増田:地域に残る仕組みをつくることと同時に、目の前のお客様へ最高の体験を届けることも、僕たちの重要な役割です。一方、お客様に帯同する場面では、その場その場での適切な判断が求められることもありますよね。
市川:僕は、VIPのお客様のプライベート旅行で、お客様の行程が予定より1時間以上早く進んだことがありました。
僕が担当していた体験の後には、開始時刻が決まっている夕食の予約が入っていました。そのため、単純に次の予定を早めることはできず、当初1時間だった体験を、その場で2時間へ延ばす必要が出てきたんです。
事業者の方へ相談し、追加できる体験内容をその場で一緒に考えました。事前に事業者の方が持つ魅力や、お客様の趣味嗜好を把握していたからこそ、「この内容であれば楽しんでいただけるのではないか」と、すぐに提案することができました。
結果として、旅程の中で最も満足した体験だったというお言葉をいただきました。ただ、これは自分一人の判断だけで実現できたことではありません。急な相談にもかかわらず、一緒に考え、対応してくださった事業者の方の協力があってこそでしたね。
坂口:最善の提案をするためには、事前の準備と、地域の方との関係性がどれほど重要なのか、痛感しますね。
市川:そう思います。お客様にとっては一生に一度の体験かもしれない。だから、全力で向き合いたいんですよね。
僕自身も旅行が好きで、旅先で目にした景色や味わった食事、人との出会いが、今でも忘れられない記憶として残っています。日本各地に唯一無二の価値があることを知っているからこそ、その価値をきちんと届けたい。一人のお客様に徹底的に向き合う姿勢の原点は、そこにあります。
1本のツアーを、地域と会社の未来へつなげる

坂口:国内事業本部では、一つのプロジェクトをきっかけに新しい地域との関係が生まれ、別の案件へ発展することもあります。現場で得た情報や、地域と築いた信頼が次の仕事へ広がっていくと、「現場から会社を動かしている」と実感します。
市川:自分が担当するエリアに関して、海外事業本部から相談が来ることもあります。
体験コンテンツの詳細や宿泊地、地域の特徴について相談を受け、海外事業本部のメンバーとともに旅程を検討する。国内で企画した体験が海外のお客様に届く場面に立ち会えると、わくわくします。
増田:僕も同感です。国内で地域の方とつくった体験が、海外の富裕層旅行会社への提案書に載っていると、僕たちの仕事が、エクスペリサスが世界へ提案する商品の土台になっていると実感しますよね。
もう一つ手応えを感じるのは、一度限りの案件が複数年のプログラムへ発展したとき。「これを恒常的なプログラムにしたい」とクライアントから言っていただけるということは、一つのプログラムが、継続的な事業へと育つことともいえます。
国内事業の価値は、短期的な売上だけでは測りきれない。地域へ何度も足を運び、時間をかけて築いた関係が、数年後に新しい体験や事業へつながることもあるんですよね。
地域やお客様に向き合い続け、キャリアを磨く

増田:今後みなさんが自分自身のキャリアを磨く上で、どういったところを伸ばしたいですか?
市川:僕は今後、事業設計やコンテンツを磨き上げるノウハウをさらに吸収したいです。「お客様が求めているものは何か」「エクスペリサスとして強みを出せる提案は何か」を考え、事業を設計し、提案できる力をもっと強化したいと思っています。
また、持ち前の「一人のお客様に徹底的に向き合う姿勢」をほかの案件にも展開し、国内事業全体のホスピタリティを高めていきたいです。
坂口:私は、まだ知られていない地域の魅力を、世界中の旅行者へ届ける仕事にもっと挑戦したいです。
地域の文化や、そこで暮らす人の思いまで伝わる体験をプロデュースし、「この地域へ行きたい」と思っていただけるきっかけを増やしたい。多くの関係者と連携しながら、事業全体をリードできるプロジェクトマネージャーとしても成長したいと考えています。
増田:僕は、地域全体のプロデュースをしていきたいと思っています。宿、食、体験、移動を個別に磨くだけでなく、地域全体として富裕層マーケットに届ける価値全体の設計まで踏み込みたいです。
同時に、地域に適切な利益が残る仕組みをつくり、持続可能な地域づくりに貢献したい。地域の方々が価値を理解し、主体的に適正な価格を設定できる形を考えていきたいです。
坂口:地域の現場との関係づくりを丁寧にしながら、より多くの地域でインパクトを残していくことが大事ですよね。そのためにも、一人ひとりの経験を、チーム全体で生かせる知見へ変えていきたいですね。
この仕事を、一緒に面白がれる人へ
国内事業本部の仕事に「正解」はなく、地域へ足を運び、相手の声を聞き、試行錯誤を重ねながら、その土地にしかない価値を形にしていきます。
求められるのは、地道な資料作成や調整にも丁寧に取り組み、ゲストと地域の双方に敬意を払い、思い通りに進まないときにも粘り強く向き合う姿勢。
誰かの答えを待つのではなく、「こうしたらどうでしょう」と、自分なりの案を持ち寄る。互いの知見を生かし、チームでより良い形へ磨いていける人と働きたいと考えています。
それぞれの強みを持ち寄ることで、まだ商品になっていない地域の価値を、世界へ届けられる体験に変えていく。その難しさも含めて面白いと思える方と、私たちは新しい景色を見たいと考えています。
エクスペリサスでは、共に挑戦する仲間を募集しています。
詳しくは採用サイトをご覧ください。
https://recruit.xperisus.com/